若い看護婦の「マスク」

土門拳に「若い看護婦」(1938)という写真があり(こちらのサイトの下の方に出ている)、以前東京都写真美術館で現物を見てその後Webサイトなどでも時々見るたびに、毎度毎度惚れ惚れとしてしまう。

主に欧米でマスクがかっこ悪いとか、あまりしたくないとかそういう話があるのは知っていて、一つには顔を隠すこと=犯罪と、また自分を守っている=弱いというイメージを与えるのでは、という考えと結びついているとのことだ(複数の外国人や海外に明るい人から直接聞いたことがある。某国の為政者のマスク嫌いの理由は恐らく後者が関係しているんだろう)。

でもそんな話を聞くたびに自分の頭にはこの写真が頭に浮かび、認知的不協和を感じてしまうのである。

同じカテゴリーの記事

  1. 「凪待つふたり」

Blog「原初のキス」