効率は欲望に左右される 

日本人の生産性は最悪だと言われておりあながち間違っていないと私は思っている。

よく言えば速さより質を、あるいは時によって質より人間関係や空気を優先するので、生産性という「結果」を重視する観点からはそうなってしまう場合が多くなるのではないか。

一方、閉店間際になると、それが飲食店であろうとデパートであろうとその他のサービス施設であろうと働く人々が打って変わってやたらテキパキするのを自分は数多く目撃してきた。

先日ある美術館のカフェでお茶をしていたら、閉店15分前にウェイトレスさんが席に来て精算させられ、5分前にそろそろ・・と言われ、「なんか追い出されてる・・」と腑に落ちない思いと共に店を後にする羽目になった。段取りが過剰によろしい。

こういうことがあると、別に日本人効率悪くないじゃん、と思う。結局早く帰りたい、という単刀直入な欲望が効率即ちお客を追い出す結果を得るための生産性を押し上げている訳だ。

私は日頃自分の効率が今の3倍位になるといいなー、と漠然と夢想しているが、そのためには効率を3倍にしたいと願う動機そのものを、確認、深堀り、あるいは開拓しなければならないのかもしれない。
1年後には、月収500万円になるぞ~、とかね。

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