捨てがたい魅力

知人にどうしても平面的にしか絵が描けない人、というのがいて、その人の描くものはなんとも言い難い、味のある「作品」となるのであった。それが面白くて、時に嫌がられてもわざわざ頼んで、動物だのなんだのお題を出して描いてもらったりを自分はしている。

得たくても得られなかったり、捨てたくても捨てられないものが返って面白いというのは、当人の想いはどうあれ他人から見ればよくある現象のような気がする。
ヘタっていうのは差別用語のようにも聞こえるが、頑張ってウマくなるだけが能ではなく、ちょっと中途半端に上手になって要はインパクトがゼロになるのは、むしろなんとももったいない。

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