よく構図のパターンを何通りかに分類している技法書を見るし、自分もそういうものを比較的信じてきた。三分割とか黄金比とか片流れとか日の丸とかあれです。
でも考えてみたら、おもしろく巧みな構図というものは大抵の場合、これらが一つだけでなく複雑に組み合わさり画面の上に一体となって展開しているわけだ。そしてそうなっていたらもう、ある程度分析的に絵や写真を観ることができる人だって、構図のことなんてあまり気にならない。自分の感覚体験の中に、自然に取り込まれているからである。また構図が組合せである限り、それはある程度分類されたパターンという有限なものよりずっと豊かで、恐らく無限大の展開がある。
以下は構図について前書いた記事。