正直な処、自分は「絵だけは描きたくない」と思っている。絵画というのは人の意識の塊だからだ。そして人ができることというのは常に、自然ができることよりは、随分と小さい。
外出する前に家の中で何かちょっとセッティングして、帰ってきたら自然と絵が仕上がっているとか、そういう風にできないものかしらと、自分は結構真剣に、毎日のように考えている。一方でまた、いわゆるところの絵画らしい絵画を描く人々についての尊敬も持っているのであって、なぜなら彼らは、自然が自然になすこと以上に美しくあろうとする、そういう非常に難しいことに挑戦しているからである。
画像:アルミホイル(の写真)