ルーチンの心理的攻略法

ご多聞に漏れず、定常的管理業務や作業的業務があまり好きではない。

人は少しムリめのことを好むらしいのだが、いわゆるルーチンはやればできるのがわかっているため、簡単すぎると思って脳が退屈してしまい、今一つやる気 がでないのである。ただこの「少し」というところが重要で、難しすぎてもいけない。完全にできる部分を半分位孕みつつも、あとの半分がチャレンジング、という事柄が人を燃えさせるとのことだ。

そこで私は考えた、というか、無意識にやっている内に気がついた。ならば作業の成果物自体が同じでも、ちょっとだけムリめ方面にプロセスのハードルを上げればよい。

例えば請求書を書く。まず、ほんの少しの回り道もせず目的のフォームホルダーにたどり着く。日付けの書き換えや内容の記述において、タイプミスして訂正、などという不注意かつムダな動作は皆無。文章は簡潔至極、フォントの隅々に渡るまで神経を行き渡らせる。もちろん明鏡止水の心持ちで座禅中のごとく姿勢も一切崩れない。

・・・ハードルを上げ過ぎた。ということでこの中の大体3コ位をターゲットに、次のを書く、といったように。

目指したムリめにいきなりトライすることもともかく、この「ムリめレベルを調整する」、ということ自体がおもしろく、自分としては一挙にルーチンの苦痛感が崩壊していい手であった。なんかこれ、やる気の調整に色々と使えそう。ちなみにこのムリめレベル調整には、時間軸も使える。作業時間半分、みたいなこと。もし作業内容自体を変えないとすれば、前述のちょっと瞑想ぽい方法よりどちらかと言えばスポーツみたいになる。

でも、こんなことおもしろいと思うなんて自分くらいかしら。汎用性という点においては若干疑問が残る・・・。

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