実演には出なかった子

昨日、浜離宮恩賜公園で毎年正月に行われている諏訪流放鷹術(ほうようじゅつ)の会に行き、鷹狩の技を見た。

鷹が鷹匠の手から手に渡ったり、疑似餌や鳩を捕まえたり、途中、飛んでいってしまって帰ってこなくなったり(結局戻ってきた)などなどを見て、寒かったがたいそう楽しむ。

終わってから実演を見せてくれた保存会のテントを覗くと、隅の方にまだ子供のような鳥が一羽台にとまっていて、心細そうにしていた。見物の人にカメラをかまえられると、翼をたたみ直したりしてすごくどぎまぎしている。

憶測だが、こういう環境に慣れさせるために、連れてこられた感じ。

今、夜だから、安心できる慣れた場所で眠っていたらいいと思う。

でも、どこに行ってもあまりこわがらないようになることが、あの子の今の境遇では一番いいことだろう。

 

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