グルーブ

音楽には時間があり絵画にはないと言われるがそうだろうか。
絵画も、必ず視線は動いているので、つまりは時間の中にある。
時間があるということはノリが、グルーブがある。
ただその時間が普通はあまり長くないので、認識が一瞬で終わるような気がするのだ。

音楽は泣けるけど絵で泣くのはまれ。これは多分グルーブの長さに関係する。私自身が絵で一度だけ感涙したのは、システィナ礼拝堂のミケランジェロだ。ご存知の通りものすごく大きいので、長い間グルーブと共にいられる。

音楽と絵画、我々は別のものを体験しているとも言えるが、動きという同じ質を味わっているとも言える。

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