逆効果ならぬ順効果

風邪を引いた私を気の毒に思って、友達が夕食に誘い出してくれたことがある。

「なんか違う・・もしかして逆効果なんぢゃ?」と思いつつ、重いからだを引きずって出かけた自分は、こじゃれたビストロででっかいステーキを食べさせられ、二人でワインを1本半飲み、その後更にバーでスコッチを一杯飲んで、随分と遅くに帰宅したのであった。

その間の話題といえば、日頃さほどグチっぽい方でもない自分の割に仕事上たまたまうまくいってなかった事柄についての泣き言を、目一杯他罰的に(つまり「私は全然悪くないんだけどね!!」という、何かまずい事態になった際、純粋にそういうことはほぼないようなことを)平気で言い募っていた。

朝起きて、昨日まで苦労していた咳が夜中中一回も出なかったことに驚いてしまった。

私の場合普通は咳は1週間以上も残ることが多く、急に消える、という体験はそれまで一回もなかったのだが・・。風邪は結局その日を境に治ってしまった。

どうも、体にいいとか悪いとかいうことは、一概には決められないようだ。決めようと頑張るのは頭だけど、からだは適宜適切に対応してくれているのである。

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