途中でまざる

品川駅を知人と歩いていたら、ディズニーの「ダンボ」のポスターが貼ってあった。

「ダンボってどういう話だっけ。」
「サーカスに入って耳で飛んで人気者になって、ていうのと、なんか母親を助けるだか会いに行くだかってスジが絡んでたような・・・。」
「だいたいそんな感じ。動物ものって言えば「バンビ」も子供の頃見たけど、あれは?」
「確かバンビが森にいるんだよ。」
「そりゃ鹿だからね。ストーリーの記憶ないなあ。あっ、でもエコロジーっていうか人間が環境破壊するのを動物が結集して立ち向かう、みたいなのはいってなかった?」
「わからない。ダンボは結構覚えてるけどバンビは覚えてない。話にツカミがなかったのでは。」
「そういえば白雪姫の話ってさ、途中で眠れる森の美女とごっちゃになっちゃうんだよねえ。」
「そう?」
「毒りんごで死ぬか寝るかするじゃん。で、王子様がキスして起きる。」
「んー、たしかにそういう話だった気もする。だいたいどっちもあいまいにしか覚えてないもん。眠れる・・は小人が出てきて葬式するんだよね。」
「それは白雪姫!」

人間、こういうあいまいな記憶力をかろうじて利用しつつ生きていると思うと足元が実に不安定な感じになる。ところが、後で筋を調べてみたら、あいまいといいつつ上記は意外にも実際と極端に違っている訳ではなかった。自分の記憶というものは信用していいのか疑ってた方がいいのか、どっちの立場をとればいいんだろう。頭の中が常にあまりにあいまいであるが故にむしろ、色んな物事をデジタルに判断したいと焦るばかりの自分は、しばし真剣に悩んだ。

あまり違わなかったとは言っても、唯一、なぜか勝手にメスだと信じきっていたバンビがオスだったのが衝撃。

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