期待

放射線量について、野菜は洗って測り、空間は18メートルの高さ(新宿の場合)で測り、地面は掘って測る、とツイッターなどで見て自分も憤慨していたが、それぞれの関連法規やマニュアル、また色々な立場の専門家の意見を広く見てみたりすると、これらがすなわち確定的に問題のある計測法ではないようなのである。たとえばざっくり言ってIAEAは確かに地表を測り日本の測り方は5センチ掘って測るけど、5センチの深さの土だけ取っている訳でなく表面の土もそこには含まれている。面積と量、時間軸などにおいて違う思想があるようにも見える。もちろん状況に応じた実質的かつ柔軟な運用はしてほしいとはいえ、ジャーナリストの人でときどき、これらの点を関連法規等の参照なく感覚的に批判しているように見える場合があって、そういう情報に接すると、素人としてはときに混乱してしまうのだ。一般の人の発言はまあ自分も比較的その情報価値をものによってはさっぴいて判断するし、一般人のリアリティーを垣間見るという意味ではそれ自体価値があるからいいのだけれど。

もちろんすべての情報を自らの力で法律や何かも含め確認していければいいのだが、自分の情報リテラシーや時間にも制限があるのでそうもいかない。だからこそ自分は、ジャーナリストや専門家の人々の、まっとうな情報の出し方というものについて、期待をしているのである。

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