クリエイティブもマネジメント

絵を描くなどというとえらくクリエイティブなことをしているような印象を与えるものとは思うが、実は真にクリエイティブなところは一部にすぎない(例えば「構想」の部分とか)。支持体の下処理だの、自分の使い勝手のよいように絵具に混ぜる水分量を工夫するだの、明度(明るい暗い)の調整やら、構図だのなんだのだって、結局は技術を学びつつその実行を確実にすべく鍛錬してなるべくエラーレスにマネージできる状態に置いて淡々とやっていく訳だから、それはいわゆるところの「クリエイティブ」とは違う印象のはず。

え~と、だから何を言いたかったかと言えば、例えば美術制作といえ、かなりのところがマネジメントなのだから、マネジメント自体に重要性やおもしろみを感じるのでなければ、アートというコンテンツが仮に自分にとって面白くても、本当にそれをやってる人生そのものが面白くなるということにはならなさそう、ということ。
だから自分は、制作する人はマネジメントとクリエイティブ双方を、十分に大切にしていく必要があると思っている。

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