先日TVをつけたら小林亜星氏が出ていて、一瞬、過去の番組の再放送であろうと思った。なぜなら自分の記憶の中の「寺内貫太郎一家」の頑固親父と5ミリも違わない風貌の彼がそこにいたから。
件の番組が放映されていたのは1974年、その頃の自分と現在が500キロ位変貌しているとすれば、5ミリはいかにも小さすぎる。彼に投げ飛ばされていた西城秀樹氏、ジュリー!と叫んでいた樹木希林氏が物故して間もないこともあり、この変わらなさはほとんど「悪魔に魂売ってるんぢゃないか・・・」と思ってしまう程だ。現在86才であらせられる。
驚愕した自分が即座に考えたことは2つ。
- 昔からかなり恰幅がよいが、雰囲気を見るに健全なる長命を享受されている。で、その番組はインタビュー番組だったのだけれど、彼は「好きなことをやる、やってきた」という筋で、快活に自然に、話をしておられた。こういう性格なら、仮にメタボでもその害が抑えられるのではないか、要は人間を健康にするのは、食べ物や体格やなんやかやというより、性格や人生に対する構えではないか、ということ。
- 外見が変わらないということはその根底にある生命力が尋常でない、その点で氏は「モナリザ」に似ている。
2.の発想は自分が最近毎日、大量にモナリザの図像を目にしているせいかもしれない。500年以上その風貌が衆目を変わらず集め続けているというのは、大層なことであると思える。
11月8, 9, 10日の3日間、銀座のGallery Art Pointプロデュースにて開催する個展では、全作モナリザを主役あるいは脇役に、ミクストメディア作品を展示致します。
<展示概要>
11月8日(木)開廊12時半 閉廊19:30
11月9日(金)開廊12時半 閉廊19:30
11月10日(土)開廊12時半 閉廊17:00(最終日は閉廊が早めですのでご注意ください。)
会場のアクセスは以下の通りです。
アクセスマップ
お目にかかれますのを楽しみにしております。