反美的生活のすすめ

中目黒のCow Booksで1977年に発行された池田満寿夫、横尾忠則の対談「反美的生活のすすめ」購入。「絵の描けるやつと描けないやつ」「女というのは変わらない」「宗教というのはだめですよ」「コラージュの方法論」等々の各章タイトルが気になったせいもあるけれど、決め手になったのはぱっと開いた頁に、テレパシーを徹底的に否定する人にテレパシーが強い場合があり、頭で認めてるわりに、全然鈍い人がいる、と書いてあったこと(横尾氏の言)。テレパシーなんて自分の関心の範疇にはまったくないけれど、こういうことが書いてあるとなんだかすかっとする。後者の類の人々が心底苦手、というのがあるかもしれぬ。

表紙にある若々しい二人の顔写真の、やたらエネルギー発散系の強いまなざしは印象的。アーティストって元々は、大体においてそういう風貌だったような気がする。

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