感覚に従い、感情に逆らう

今日ふと思ったのだが、作品を創る上において、「感覚に従い、感情に逆らう」ってのは結構大事。

何かを判断するよすがとなる「感覚」というのはしかし、それまでの経験や研鑽からしか構築されていないけど、ともかくもそれが個々の制作者の最も強力な味方であることは間違いない。一方「これって既にこれこれの人がやってしまっているのでないか」とか、「あ~この方法取ると異常に時間がかかる」などの疑いや怠惰に関連する思い即ち感情は、大抵の場合制作及びその結果(作品)の邪魔にしかならない。

ただし感情は感覚の偽装をして現れることがあるので注意が必要だ。ほんとうは「めんどくさい」と思っているのに、いやこの(めんどくさい)方向で進展させない方がよさそうな感じがする・・・などと巧みに自分をだまそうとする。このウソを見破ることもまた、とっても重要なのである。

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