ドッペルゲンガー揃い踏みに驚愕すの巻

よく行く近所のスーパーに半年ぐらい前、少々というかかなり手際の悪い中年女性の店員さんが配属された。袋に物を入れる時など入れ方が気になるのか何度も出したり入れたりするので時間がえらくかかる。こちらは最初からSUICAで、と言っているのにそれは必ず忘れられ、決済の段には数秒間お互い無言の微妙な間が訪れると言った具合。
それでもなんだかその方がだんだん手際良くなってきたりするようで(とはいえ普通の人の半分位だ)、それを観察していくうちに自分はそこそこほのぼのとした気持ちになってきて、ちょっと心の中で応援したりしていた。時々元に戻ったように手際が超悪いこともあったが腹も立てずに。

で、今日その同じスーパーに行ってみたらなんとその手際の悪い女性が二人、二つ並んだレジのそれぞれに入っていたのである。というか厳密に言えば彼らの顔は微妙には違っていたのだが、髪型やメガネの具合、顔の丸さ加減、肌の色艶や身長が酷似していてさもドッペルゲンガーなのであった。

自分はびっくり仰天してしまった。一人だと思っていた人間がなんと二人だったのだから。
彼らが双子かどうかは知らないけどとにかくそれぐらい似ている。少し手際が良くなったらまた元に戻ったなどに関心を持っていた自分だったが、単にこの二人を同じ人だと思っていたが故かもしれない。

考えてみたらこの程度の現実識別能力をもって美術というものをやると言うこの状況は、かなりチャレンジングかもしれない。でもだからこそやる価値がある。

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