まじる日とまじらない日

不思議に思うことの一つに、私はサラダのドレッシングを自分で作るのだが(だって瓶に入って売ってるものの殆どが、豪勢なまでに添加物てんこもり・・・)、材料である酢、油、塩胡椒、マスタードなどを完全に同じにしても、素早く乳化していい感じになる時と、いくら混ぜても酢と油が今一つしっくりせず、味もいまいち、となるときがあることがある。ボールや泡だて器など使う道具はもちろんプロセスだってばっちり同じ、と少なくとも作っている本人は思っている。ならなぜ、まじる日とまじらない日があるのか。

結論からすれば、結局ばっちり同じにしてないからに違いない。気候などが関係しているということもあるかもしれないが、季節に関係なく起こるし、気候の関与より、自分の関与の方が大きいんじゃないかしら。

絵を描いていてもこれはよくある現象で、「この前このやり方でうまくいったのに・・・」とがっくりと肩を落とす、ことのこれまで一回もなかった人がいるとはとうてい思えない。つまりは何か、どこかで自ら知らずに違うことをやっているのである。

以前はこういうことが起こるたび上述のようにがっくりしていたが、最近はあまりがっかりせずに探偵モードを発動し、どこが違っていたのか・・を考えたり仮説を立てて検証するようにしている。そうすると、いつも使う紙でなく手直にあった少しだけ軽い紙を使っていたとか、そういうことが見つかる。もはやそういう行動をおこしたのは自分というより、なんかそこらへんの他人、みたいな感じがしないでもない。

この自分のようでいて自分でないような、合目的的でないこともままあるゆらぎがあるのが、生命体というものだろう。それにしてもこの生命体がまじったりまじらなかったりするドレッシング製造過程において何をしているのかは、いまもって謎なのである。

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